忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

高輪中学校・高等学校

高輪中学校・高等学校

データ
学校区分:私立・男子校
中高一貫:完全一貫制(例外あり)
所在地:東京都港区高輪2-1-32
設立:1901年
学年生徒数:中学男子200人 高校若干名(スポーツ推薦のみ)
寮の有無:無
公式サイト:高輪中学校・高輪高等学校



第六回は高輪中学校・高等学校です。





大学合格実績
ここにきて東京大学合格者数を基準とした評価を改めねばなりません。
平成20年に2名、平成21年には1名、平成22年には0名とはっきり言って論外です。一方で、港区高輪という地理的事情からか、富裕層に向けた学校なのかもしれませんが、早慶合格者数は遂に50名の大台に乗り、これからもコンスタントに早慶上理レベルへ卒業生を送り出すことが見込まれますね。
東大合格者が減少するにつれ、大きく早慶への合格者が伸びている現象は非常に興味深いですね。ここからは私の推測になりますが、

①所謂「中学受験ブーム」へのレスポンスとして、1989年に中学校開校→一貫校化し、一定の学生数を確保できるようになる。

これは勢いで中学受験宣言をしてしまったご家庭が、引っ込みがつかなくなって「どこでも仕方ない」という形で入学したのでしょうね。

②2000年代中盤の「ドラゴン桜ブーム」→東大合格者を一応輩出。しかし同時に多数の浪人生も輩出

「ドラゴン桜ブーム」については後に書きたいと思いますが、端的にいうと「受けたら受かっちゃった」ということです。もともと一貫教育で或る程度密度のある指導がなされているので、当然と言えば当然。

③浪人生たちは志望レベルを下げ早慶などに進学、現役性も浪人を忌避するあまり東大志望者数が減少→東大合格者0に。

上記の分析をまとめると、「早慶を目標にするならばいい学校」ということになります。こうした学校は入学者のレベルも高望みはできませんので、早慶を天井として指導を行うことが現実的でしょうし、またそうした目標には十分応えてくれる学校だと思います。


校風
※注意※
この欄の記述に関しては多分に私自身の個人的経験を通した印象が含まれます。内容についての正確性は保証しません。

こちらは曹洞宗系の世田谷学園とは異なり、西本願寺系になります。もともとの成り立ちとしてもほぼ同一で、僧侶の基礎教養育成のための学校として発足しています。データでは、高輪に移転した1901年を創立年としていますが、例によって学校側は創立125年をうたっていますね。
地理的な状況から、慶應志望生、もしくは中学受験で慶應系列に失敗した生徒が多いようです。
一方で合格者数は早稲田の方が多いというのは不思議ですね。これについてはおって調査したいと思います。

ランキング参加しています。ご参考になりましたらクリックお願いします。
人気ブログランキングへ




PR

世田谷学園中学校・高等学校

世田谷学園中学校・高等学校

データ
学校区分:私立・男子校
中高一貫:完全一貫制(高校からの入学無)
所在地:東京都世田谷区三宿1-16-31
設立:1924年
学年生徒数:男子200名
寮の有無:無
公式サイト:世田谷学園



第五回は曹洞宗が運営母体の世田谷学園です。





大学合格実績
この学校では、中高六年間を一貫して6年制で捉えており、高校一年~三年を4~6年生と呼称しているようですね。完全一貫制ということを強調するための方法でしょうが、残念ながら東大合格者数は4名(2010)。かなり苦しい状況のようです。受験者の傾向としては東大を敬遠して一橋や横国といった国立大学、また早稲田慶應を敬遠してMARCHレベルに甘んじる生徒が多いようです。
1~5年で通常の高校課程を修了、ということになっていますが、地方の有名私立では1~4年くらいが一般的ですし、筑駒に至ってはそもそもそうした課程をほとんど無視していますから、この学校のアピールポイントはすこし残念な感じですね(だいたいこうした~中堅校レベルの学校のアピールポイントとして書かれていますが)。

校風
※注意※
この欄の記述に関しては多分に私自身の個人的経験を通した印象が含まれます。内容についての正確性は保証しません。

申し訳ありませんが、私の知っている東大生にこの学校の卒業生はいません。
wikipediaの提灯記事には設立年が1592年というふざけたことが書かれていますが、大学受験界において歴史のある学校ではありません。もともと曹洞宗の僧侶の子弟むけの学校(学林)として設立されていますので、上位校への進学のためではなく、僧侶という地位獲得に向けてのエスカレーターだったからです。
私立学校では設立年を組織として現在の形になったときではなく、そのもともとの発端を基準として書いていますが、ナンセンスですね。そんなことを言ったらドミニコ会系の学校(聖ドミニコ学園、愛光学園)などすべて1216年(もしくは1206年)に遡ってしまいます。

よく田園都市線でこの学校の生徒を目撃しますが、お世辞にもしつけがなっているとは言えませんね。ホームで大声を出すわ、電車がホームに入ってきているのに友人を線路に向かって押すわ。ちゃんと情操教育をして欲しいものです。

場所は三軒茶屋ということで、世田谷区民の方々にはアクセス良好ですが、それ以外の方に特段お勧めするポイントはありません。

ランキング参加しています。クリックお願いします。
人気ブログランキングへ




渋谷教育学園渋谷中学校・高等学校

渋谷教育学園渋谷中学校・高等学校

データ
学校区分:私立・共学校
中高一貫:完全一貫制
所在地:東京都渋谷区渋谷1-21-18
設立:1996年
学年生徒数:男女合計200名
寮の有無:無
公式サイト:渋谷教育学園渋谷中学高等学校







第四回は渋谷教育学園渋谷中学校・高等学校です。

大学合格実績
一時話題になった学校ですね。創立僅か11年目にして東大合格者数を20の大台に載せました。その時はかなり中学受験界でも騒がれた記憶があります。wikipediaの記事と学校発表の東大進学者数を検証してみましょう。

04‵ 2
05‵ 4
06‵ 9 
07‵ 23
08‵ 14
09‵ 9
10‵ 10

学校の公式サイトには合格した科類なども正確に記述されています。wikipediaの記事は基本的に信用しませんが(なにしろ卒業生やインサイダーによる記述ばかりですので、かなりいいとこどりだったり誇張だったりしますからね。)、今回は卒業生?がいいとこどりで述べた記述ですので08年までは信憑性が高いと思います。
理科三類の合格者がいない点などを考えると、所謂ドラゴン桜作戦で合格者数を稼いでいるだろうことは明白です。08年の傾向を見ますと、文系合計4名に対し、理系は理1と理2で10名という荒稼ぎをやってのけています。別に私個人としてドラゴン桜作戦をバカにする気はありませんが、なんとか受かりそうな科類で頭数を増やそうとしているようですね。
これは逆にいうと、生徒個人個人のレベルをかなり正確に教員が把握し、進路指導を行っているということです。一方で医学部への進学者数はこうした進学校にしてはかなり低い部類に入りますから(逆に私立医学部は比較的多い)、理系の生徒を東大に振り分けようという作戦を取っているようです。

生徒数は約200名ということですので、この人数は中堅校として申し分ないと言えるでしょう。最近の減少傾向は私立中高一貫全体を通して見られる傾向ですので、他の私立一貫校と比較して悪いとは決して言えません。

一方で、私立大学への合格者数はかなり好調です。無論重複合格者も含みますが、早慶に合計して140名程度合格させています。単純計算すると上位50%に入ればおおむねそうした学校に進学できると言ってよいでしょう。

進学実績を見る限り、かなりおすすめな学校と言えるでしょうね。

ドラゴン桜作戦について、参考までに





校風
※注意※
この欄の記述に関しては多分に私自身の個人的経験を通した印象が含まれます。内容についての正確性は保証しません。

卒業生の進路表を見ていて、やはり海外大学への合格者数が多いのに目を見張りました。それもそのはず、帰国生入試を別に設定しているくらいですので、帰国生(以前述べた日本的価値観を否定してキャリアアップを目指す人々)が一定の集団を形成しているのでしょう。
進学する生徒のご両親の考えとして、「自由な校風でのびのびと」「多彩な個性の中で揉まれて」そして「早慶以上への進学」という希望がありますので、やはりそうした自由な校風が大きなアピールポイントになっています。

また、渋谷のかなり利便性の高い場所にビルを構えているというのも見逃せません。6年間通学するわけですから、なるべく利便性の高い場所の学校を選びたいものです。以前書きました巣鴨の例にも重なりますが、こうしたポイントは学校選びの際に見逃しやすいので注意してください。
ただし、渋谷です。けっして風紀のよい場所とは言えません。自由な校風と併せて一応懸念しておかれるべきではないでしょうか。公共交通機関の利便性は高いですが、同時に朝夕の通勤ラッシュに中学一年生のお子様が晒されることも覚悟してください。

ランキング参加しています。クリックお願いします。
人気ブログランキングへ

コメント・ご感想・ご質問などお待ちしております。



巣鴨中学校・高等学校

巣鴨中学校・高等学校

データ
学校区分:私立・男子校
中高一貫:併設(高校からの入学有)
所在地:東京都豊島区上池袋1-21-1
設立:1910年
学年生徒数:中学240、高校100名(合計340名)
寮の有無:無
公式サイト:巣鴨中学校・巣鴨高等学校





第三回は巣鴨中学校・高等学校です。

大学合格実績
本家のサイトでは、一昨年より前のデータが公表されていません。信用に足るソースを発見できるまで少々不備のある状態ですが、一昨年からのデータを掲載するほかありません。
サンデー毎日の発表が疑わしい、というわけではありませんが、実際その後浪人生の合格が2,3名増えたり、あるいは手違いで人数が減少することもありますので、こうした進学実績データには注意が必要です。早慶以下を参照するならば概数でほぼ問題ありませんが、東大となると全体で約3000人、各学校ひとケタ台の差を競っていますので、この誤差は重大です。

09’ 22名
10’ 16名

これを多いと見るか少ないとみるか。少なくとも東大でマジョリティになれるほどの人数ではありません。かといって中堅校のレベルでもありません。一方で、早慶には毎年のように80人弱を輩出しています。学年生徒数が340人前後であることを考えると、上位3分の1は早慶以上に進学する(できる)と考えていいでしょう。学部や科類別の進学者数を見てみても、文理で強弱があるとも考えられません。
なんというか、堅実

後述の校風と併せて、そんな印象を抱きます。
中高一貫校の分類でも述べましたが、都内私立型の進学実績は必ずしも学校の力とは言えない点を考えると、「入学後頑張ればいい線いける」学校なのではないでしょうか。


校風
※注意※
この欄の記述に関しては多分に私自身の個人的経験を通した印象が含まれます。内容についての正確性は保証しません。

私事ですが、東大在学中に“その筋”で有名だった同級生がこの学校の出身だったことを思い出します。あくまで一個人の話ですので、お話し半分に聞き流してほしいのですが。
その方は、まぁなんというか、最近テレビによく出てくる2丁目とかにいっぱいいる感じの方面のかたでした。しかし、顔は強面、からだはプロレスラー。実習中などに後方45度から薄笑いを浮かべて近づいてきて、1mくらいの距離をおいてずっと後ろに立たれたことを思い出します。

完全に私事ですね。

合格実績の欄では中途半端なことを述べましたが、この学校の一番の特徴は「硬教育」にあります。「全校有段者主義」「全教科必修主義」の根底を貫くこの教育方針は、なんと全校生徒が剣道もしくは柔道の有段者を目指すというゆとり教育の真逆をいく方針です。
私も剣道をかじったことがありますが、1月の寒稽古を全校挙げて行うという姿勢はまさに文字通り、現代における極北と呼べるでしょう。
まぁ学校にやる気がないのでサイトでは確認できませんが、剣道はかなり強いみたいですね。

志望者にとって、こうした“硬派”な学校に進学することが最大のメリットなのではないでしょうか。合格実績はあれだし。
さらに述べると、交通の便が異常にいいことも大きなメリットです。池袋駅からのアクセスは徒歩15分、大塚駅からは12分と、かなりの好立地ではないでしょうか。特に副都心線が開通した現在、この学校の立地的利便性は最高に高まっていると言ってよいと思います。

ランキング参加しています。
人気ブログランキングへ



青雲中学校・高等学校

青雲中学校・高等学校

データ
学校区分:私立・共学校
中高一貫:併設(高校からの入学有)
所在地:長崎県西彼杵郡時津町左底245-2
設立:1975年
学年生徒数:中学男子120人女子30人、高校男女各50名(合計250名)
寮の有無:有(男子のみ)
公式サイト:青雲学園



第二回は長崎県が誇る私立進学校、青雲中学校・高等学校です。

大学合格実績
2000年前後に同じく九州の久留米大学附設高校にほぼ並ぶ東大合格者数を出した中高一貫校です。しかし近年の私立一貫校の不振と重なり、最近は20名程度が東大に合格するようです。九州のラ・サール、久留米附設や、首都圏御三家や関西圏の名門校には見劣りしますが、首都圏中堅校などよりは健闘していますね。
ここ数年の東大合格者数を見て見ますと、

06‵ 21(5)
07‵ 20(3)
08‵ 21(5)
09‵ 22(2)      ※()内は浪人

となっています。この状況から考えると、「浪人してまで東大に行きたい」というような生徒は少ないように思えますね。一方で早慶などには一定数の現役合格者数を出していますから、典型的な上位層のパターンとして

「東大ボーダー圏(早慶はほぼ余裕)」
    ↓
「東大不合格」
    ↓
「そのまま早慶に進学」

という形が考えられます。これは「早慶なら御の字」という地方の感覚を色濃く反映しているものでしょう。また地方進学校の典型として中央大学への合格者数が異常に高いですね。これについてはまた別に書きます。
私も首都圏在住ですので、首都圏を中心に申し上げますが、首都圏からわざわざ受験する価値は低いと言えます。首都圏からの在校生数はおおむね1%強ですから、寮生活でご子息に寂しい思いを無理にさせる価値はあまりないでしょうね(特殊な状況を除く。後述)。
2010年に開校した早稲田佐賀中学校・高等学校との地理的関係、進学状況的な関係を考えますと、これからより厳しい状況に晒される学校だと考えられます。

校風
※注意※
この欄の記述に関しては多分に私自身の個人的経験を通した印象が含まれます。内容についての正確性は保証しません。

かなりストイックな学校みたいですね。全個室の高校寮“和敬寮”の名前からしてちょっとそっち系の雰囲気がします。詳細についてはサイトをご覧いただきたいのですが、一日のスケジュールを見てもかなり禁欲的な感じを受けます。締め付けが強いのかな?
前述した特殊な状況と言うのはこれを指します。こうした学校で生活すれば、都会生活で緩んだ感覚というものはかなり矯正されます。朝6:40起床というのはさすがに完全に実行されているわけではないでしょうが(点呼のみで二度寝可能など)、少なくとも時間とルールを守った集団生活を営めます。
まぁどうせこうした規律正しい生活も大学進学の瞬間にほころび始めるのですが。

私の大学の同級生、後輩に同校出身の方がいますが、正直特別な印象は受けませんでした。無論そっち系に染まるということもなかったようです。ただ、言葉遣いや態度などは首都圏でぬくぬくしていた方のそれとは大きく異なりました。
ただし、かといって独特な方はいません。普通に勉強して、普通に東大に来た、という感じです。大志を抱いてほしいものですがね(笑)。

ちなみに捕捉しますと、寮生活を送るのは基本的に男子生徒のみです(一部男子にも下宿通学生あり)。女子生徒に関しては、中学は自宅通学のみ、高校からは女子生徒専用の下宿を利用する方も多いようです。また、まちがっても全寮制ではありません。首都圏の方はかなり勘違いしていますが、こうした地方私立一貫校で全寮制の学校はほとんどありません。あるとすれば特殊学校と混同しないように(出身者からはかなり嫌がられます。経験あり)。

ランキング参加しています。
人気ブログランキングへ




カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

フリーエリア

最新コメント

[12/22 NONAME]

プロフィール

HN:
kid
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1982/01/06
職業:
塾講師
趣味:
登山
自己紹介:
都内某大手塾にて算数を教えるしがない塾教師。
いちおう有名(?)私立一貫校卒業後国立大学に進学⇒その後迷走人生

ブログ内検索

Powered by NINJA TOOLS